「正面からぶつかり合うだけがバトルじゃない」――そんな常識をくつがえす、頭脳×チーム戦×SFの三拍子が揃った名作が『ワールドトリガー』。
少年ジャンプで連載開始された当初から、一歩引いた冷静な戦略性と独特の世界観で異彩を放ち、現在も根強い人気を誇る本作。
私はこの作品の大大大ファンです!!!
今回はその面白さをあらためて掘り下げていきます!
【作品情報】
- タイトル:ワールドトリガー(通称、ワートリ)
- 作者:葦原大介
- 掲載誌:ジャンプスクエア(元は週刊少年ジャンプ)
- ジャンル:SFバトルアクション、戦略、群像劇
- 連載開始:2013年〜
- アニメ化:第3期まで放送済み(東映アニメーション)
【あらすじ】
ある日、三門市に突如として「異世界」へのゲートが開き、そこから「近界民(ネイバー)」と呼ばれる敵が襲来。
通常兵器が効かない彼らに対抗すべく、防衛組織「ボーダー」が出動する。
ボーダーに所属する中学生の三雲修は、転校生の空閑遊真と出会い、彼が実は近界民であることを知る。
遊真の強さと修の正義感が交わる中で、2人は戦いに巻き込まれながらも、仲間と共に強敵に立ち向かっていく――。
【魅力的なポイント】
■ 「戦術」で魅せるバトルの妙
ワートリ最大の魅力は、なんといっても戦略性の高すぎるバトル!!
ただの力押しでは勝てない、地形・装備・チーム構成・情報戦などを考慮して勝敗が決まる「リアル寄りのSF戦闘」は、ジャンプバトル漫画ではかなり異色。
観察眼・判断力・連携の妙にワクワクが止まりません。
■ 群像劇としての完成度が高すぎる
主人公・三雲修はもちろん、遊真、迅、ヒュース、空閑隊、玉狛第2……登場人物がとにかく多いのに、全員に役割と成長が描かれるのが驚異的。キャラの“覚醒”や“選択”が戦局を変えていくので、誰に感情移入しても楽しめる作品です。
■ 主人公が「強くない」からこそ面白い
異能バトル漫画の多くは主人公が最強、という展開が多い中、三雲修は典型的な「非力系主人公」。
それでも彼が知恵と仲間の力を借りて戦っていく姿はむしろリアルで、多くの読者の心を打ちます。
地味に見えて、じわじわ感動させてくるそんな主人公です。
■ ネイバー(異世界)との対立構造が熱い
「近界民(ネイバー)」との戦争という設定もあり、物語のスケールは実はかなり大きめ。
異文化との邂逅・対話・衝突というテーマも丁寧に描かれ、単なる敵対関係ではなく、それぞれの立場の違いによる葛藤が描かれているのが深い!
【どんな人におすすめ?】
【まとめ】
『ワールドトリガー』は、「主人公が最強じゃなくても面白い」「バトルは知恵で勝つ」という、まったく新しい少年漫画の形を提示してくれた傑作です。派手な技や必殺技より、一手一手に意味がある戦いが好きな方にはまさにうってつけ。アニメでハマった人も、原作でしか読めない心理描写や伏線を楽しんでみてください!
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