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【漫画レビュー】『忘却バッテリー』は記憶喪失×野球の異色青春劇!【アニメ2期制作決定!】

球漫画の新境地を切り拓く――それが『忘却バッテリー』。ただの青春野球モノかと思いきや、「記憶喪失」という異色の設定が絡むことで、心理戦とチームドラマが濃密に描かれる名作となっています。2024年春にはアニメが放送され主題歌『ライラック』とともに大きく注目を浴びました!

アニメ2期の制作も決定しており、注目度がさらに高まっている本作の魅力を、今回はたっぷりとご紹介します!

【作品情報】

  • タイトル:忘却バッテリー
  • 作者:みかわ絵子
  • 掲載誌:少年ジャンプ+
  • ジャンル:野球、青春、心理ドラマ
  • 連載開始:2018年〜
  • アニメ化:2024年春

【魅力的なポイント】

■ 記憶を失った天才捕手・要圭の再スタート

物語の中心は、かつて中学野球界を震撼させた天才バッテリーの1人、要圭(かなめ けい)。

ところが、彼は高校入学前に記憶喪失に。

知略に長けた過去の彼とは打って変わった、温厚で野球初心者のような現在の彼が、再び野球を始めることで起きる化学反応がこの物語の核です。

■ 天才投手・清峰葉流火の葛藤と覚悟

そしてもう1人の主人公が、要の相方だった天才投手・清峰葉流火(きよみね はるか)。

記憶を失った要を前に、彼の葛藤と再起への歩みが、とてもリアルかつ熱く描かれています。

クールで天然ですが内面は熱いキャラクター性は、本作の魅力の中心とも言えるでしょう。

■ チームメイト全員が“何か”を抱えている

忘却バッテリーが秀逸なのは、主人公だけでなくサブキャラクター一人ひとりにドラマがある点。

過去の主人公バッテリーとの試合で挫折した者、逃げてきた者、悔しさを糧にしてきた者…。

それぞれのキャラが「野球をする理由」を持っていて、その物語が交差することでチームが少しずつ"本物"になっていく様子は感動モノです。

■ ギャグとシリアスのバランスが絶妙

心理描写が丁寧でシリアスな展開も多い一方、テンポの良いギャグやコメディシーンもふんだん

この緩急が読者を飽きさせず、感情移入を深くさせる要因になっています。記憶を失った要の“天然っぷり”と、かつての彼を知る面々のリアクションの対比も秀逸です。

■ 伏線と人間関係の深掘りが見事

一見するとシンプルな展開も、実は過去の因縁や心の傷が絶妙に絡んでいるのがこの作品の真骨頂。

徐々に明かされていく登場人物たちの過去や、野球に懸ける思いに「そうだったのか!」と唸らされる構成の巧みさは必見です。

【どんな人におすすめ?】

  • 王道だけど一味違う野球漫画を読みたい人
  • 心理戦や記憶喪失など、ドラマ性の高い物語が好きな人
  • キャラが成長していく姿に弱い人

【まとめ】

『忘却バッテリー』は、ただの野球漫画ではありません。

「過去と向き合う」「失ったものを取り戻す」という普遍的なテーマが、記憶喪失という設定を通じて濃密に描かれています。

アニメ化で注目が集まった作品、ぜひ原作を手にとってみてください。

きっとあなたも、このチームの一員になったような気持ちになるはずです。

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