漫画レビュー・考察室 by mitsu

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ワンピース1170話「裏腹」ネタバレ感想|ロキ覚醒とラグニルの正体、そしてハラルドとの父殺しの真相

※この記事は『ONE PIECE(ワンピース)』第1170話「裏腹」のネタバレを含みます。単行本派・未読の方はご注意ください。今回らスマートフォンでの投稿のため、見え方が異なるかと思います。


前回(1169話「一刻も早く死ななくては」)のおさらい


1169話では、エルバフ過去編が一気にクライマックスへ近づきました。

イムの支配が進んだハラルドは、自分の意思とは裏腹に兵を斬り始め、「このままでは完全に操り人形になる」と悟ります。そこで彼は、「一刻も早く死ななくては」と自らの死を望み、衛兵たちに自分を殺すよう命じました。

しかし深海契約の不死性のせいで、刺されても肉体はすぐ再生してしまい、死ぬことすら許されない地獄にいることが判明します。


同じ頃ギャバンの口からは、イムと結んだ「浅海契約/深海契約」や、神の騎士団が過去に何度もシャンクスを連れ戻そうとし、それをロジャー海賊団が撃退してきた事実が語られました。

一方ロキは、ハラルドに託され、城の宝物庫に眠る「エルバフの伝説の悪魔の実」を手に入れようとしますが、その前に立ちはだかったのが、生きて動くハンマー鉄雷(ラグニル)。ロキが宝箱に触れようとした瞬間、ラグニルに襲われるところで1169話は幕を閉じました。

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1170話「裏腹」のあらすじ【最新ネタバレ】

① 動くハンマー・ラグニルの正体と「伝説の悪魔の実


1170話は、エルバフ城の宝物庫からスタート。

ロキが「エルバフの国宝」とされる宝箱に近づき、伝説の悪魔の実を取ろうとした瞬間、横に置かれていたハンマー鉄雷(ラグニル)が再び動き出し、ロキを攻撃します。


怒ったロキが犯人探しをしても、周囲には誰もいない。

再び実に手を伸ばすと、「バキバキ」「ピキピキ」と不気味な音を立ててラグニルが自動的に動き、またもロキを殴り飛ばします。

ここでハラルドの回想が入り、エルバフの伝説の悪魔の実は、何百年もの間“誰にも食べられていない”こと、その理由は「ラグニルが誰ひとり認めなかったから」だと説明されます。


激しいやり取りの末、ラグニルはロキの覚悟を認め、ハンマーの姿から小さなリスのような本来の姿を見せます。

ラグニルは自ら宝箱の封印を解き、ついにロキは伝説の悪魔の実を口にすることに成功します。

ロキの全身はシルエットで描かれますが、手が鋭いツメのような形に変化しているコマが描かれ、能力がゾオン系・リス系の幻獣種ではないかと示唆されました。

ギャバンが語る「不死身の倒し方」と神の騎士団の過去


場面はギャバンたちのパートへ。

ギャバンは、ハラルドのような“不死身の肉体”を持つ相手への対処法を説明します。ポイントは2つ。

  • 覇王色の覇気を攻撃にまとわせると、傷に強い痛みが残り、回復が極端に遅くなる
  • その状態で連続して攻撃を叩き込み、回復の隙を与えないことで、戦闘不能に追い込める


この戦い方をギャバンが知っている理由として、過去に神の騎士団が何度もシャンクスを奪いに来ており、そのたびにロジャー海賊団が撃退してきたという過去が明かされます。

「赤い髪の子は団長(ガーリング聖)の子ではないのか」と疑い、聖地側は執拗にシャンクスを狙っていた――という事実がここで補足されました。

③ ロキ覚醒、そしてハラルドとの最期の戦い


再び城内。

伝説の悪魔の実を食べ、新たな力を得たロキは、ラグニルとともにハラルドのもとへ向かいます。


そこには、イムの支配が進み、エルバフを破壊しつづける「暴走状態のハラルド」。

ロキは父を止めるために戦いを挑み、覇王色をまとった一撃を何度も叩き込みます。ギャバンの言葉どおり、不死身の肉体にも痛みが蓄積し、ハラルドの再生は次第に鈍っていきます。


連続攻撃の中で、ハラルドは一瞬だけ正気を取り戻し、エルバフの惨状を目の当たりにして自らの罪を自覚。

そしてロキに対し、「お前にはこの国を背負う覇王の血がある」「最悪の王を討ち取る英雄になれ」と、エルバフの未来を息子に託します


最後は、ロキとラグニルが覇王色と雷をまとった渾身の一撃を叩き込み、ハラルドの身体は粉々に砕け散ります。

こうして、「父殺し」として語られてきた事件の真相――“エルバフを守るために、父の願いを叶える形でロキがハラルドを倒した”という事実が描かれ、1170話は幕を閉じます。

1170話「裏腹」の見どころ・感想

① タイトル「裏腹」が刺さるロキとハラルド


「裏腹」というサブタイトル通り、心と行動が完全に食い違ってしまったハラルドがとにかく痛い回でした。

エルバフの平和を願い、世界とつながる未来を目指したはずが、その契約が原因で国を壊す“最悪の王”になってしまう。

そして、その暴走を止めるのが、ずっと父を尊敬していたロキという構図が、本当に残酷で、でもワンピースらしい。

② ラグニル=「選ぶ国宝」というポジションが熱い


鉄雷(ラグニル)はただの武器ではなく、「エルバフの国宝を守る意思を持つ存在」でした。

何百年も誰も選ばなかったのに、ロキだけは認めて「宝箱を開ける側」に回るのが熱い。

③ 不死身攻略=最終章バトルの“共通ルール”になりそう


ギャバンが説明した「覇王色をまとわせて連打で再生を止める」という不死身攻略は、イムや神の騎士団と戦うときの共通ルールになりそうな描写でした。

いまはロキ&ラグニルでハラルドに試した形ですが、今後はルフィやゾロたちも同じ原理で“神サイド”と戦うことになるのかもしれません。

今後の展開予想(ざっくり)

  • エルバフ過去編としては「父殺し」の真相が描かれたので、そろそろ現代エルバフにカメラが戻る
  • 現代のロキがルフィに真実を打ち明け、「お前は悪くねぇ」展開から共闘ルートへ
  • ラグニル&ロキのコンビが、神の騎士団やイム側の“不死身キャラ”を倒す鍵になる可能性大


エルバフ編は、単なる巨人の国の内輪もめではなく、最終決戦で「不死身の神」をどう倒すか、その答えを先出ししてくれたパートになってきました。

ここからルフィ側の視点に戻ったとき、ロキ&ラグニルがどう絡んでくるのかが楽しみです。

まとめ|“父殺し”の裏側にあった「父の願い」


ワンピース1170話「裏腹」は、

  • ロキがラグニルに認められ、伝説の悪魔の実をついに食べる
  • ギャバンの口から“不死身攻略”と神の騎士団の過去が語られる
  • ロキとラグニルが、覇王色をまとった一撃でハラルドに引導を渡す


という、エルバフ王家の悲劇にひと区切りをつける回でした。


表向きは「父殺しの王子」として語られてきたロキ。

でも真実は、自分を捨ててでも国と家族を守ろうとした父の願いを、涙をこらえて叶えた息子だった――というのが今回のオチ。

この過去を知ったうえで、現代エルバフでロキとルフィがどう手を組むのか、次話以降も注目です。