あの『カイジ』の緊迫感…とはまるで別世界!?
『1日外出録ハンチョウ』は、“地上のゆる〜い日常”を最大限に楽しむ中年男・大槻の生き様を描いた、異色のスピンオフグルメ漫画。
地下での重労働に耐える男たちに与えられた、月に一度の“自由”――それをこれでもかと楽しみ尽くす姿に、なぜか胸を打たれます。
【作品情報(基本データ)】
タイトル:一日外出録ハンチョウ
原作:萩原天晴
作画:上原求・新井和也
掲載誌:週刊ヤングマガジン
ジャンル:グルメ、スピンオフ、日常、コメディ
巻数:既刊20巻
【魅力的なポイント】
■ グルメ漫画としての完成度が高すぎる!
定食屋、居酒屋、カフェ、屋台等…どこにでもある飲食店を、ここまで美味しそうに描けるのか!?という驚き。 「外食」が“最高のご褒美”という視点が読者の共感を呼び、飯テロ度も満点です。
■ 大槻の人間味とポジティブさに癒やされる
一見ただのチンピラに見える大槻(おおつき)ですが、一日を丁寧に生きようとする姿勢や、仲間とのやりとりに垣間見える優しさがたまりません。 「今を楽しむ」という哲学が、大人の読者に刺さるのです。
■ キャラの奥深さと“地下とのギャップ”
大槻は、地下での非人道的な生活を知っているからこそ、地上の一瞬を愛し、味わう。
その姿勢にはユーモアと同時に“人間らしさ”が溢れています。 彼のモットー「一日を一週間のように過ごす」には、“希望を失わない力”すら感じられます。
また、沼川や石和といったおなじみの地下仲間たちも登場し、彼らのゆるいやり取りも癒しポイント。
時には喧嘩しつつも、ラーメンや旅館、スーパー銭湯を楽しむ姿に「こういうのが一番幸せなのかも」としみじみ感じます。
■ 『カイジ』とのギャップが最大の魅力
命がけのギャンブルとは無縁!でも背景を知っているからこそ、この何気ない日常が“奇跡”に思える。
『カイジ』読者なら笑いながらも、つい胸が熱くなってしまうこと間違いなし。
【こういう人におすすめ】
【まとめ】
『一日外出録ハンチョウ』は、“一日をどう楽しむか”という大人のテーマに全振りした、唯一無二のスピンオフ作品です。 笑えて癒やされて、時にほろっと泣ける。 ぜひ一巻から読んで、大槻の“地上の旅”に同行してみてください!
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