漫画レビュー・考察室 by mitsu

仕事の合間に漫画レビュー記事書いています。たまにゲームや野球、競馬についても書きます。

【漫画レビュー】アオのハコ202話「私のまま」感想|葛藤の中で見えた自分らしさ

※この記事は、2025年7月1日発売の週刊少年ジャンプ掲載『アオのハコ』202話「私のまま」の内容を含みます。

【前回(201話)までのあらすじ】

201話「大切に」では、修学旅行の自由行動をめぐって、菖蒲が高砂から「一緒に回らないか」と誘われ、“時間制限つき”で一緒に回ります。そこで高砂のやさしさに触れます。
友情を重んじる気持ちと、恋人としての時間を大切にしたい思いの狭間で揺れる彼女。時間が迫る中、高砂は約束とは違い、「最後まで一緒にいたい」と伝えたところで匡が現れて…?

【今回(202話)のあらすじ】

タイトルどおり、“私のまま”──今回は菖蒲が自分の心と対峙します。前話の続きから、高砂と一緒に清水寺へ。彼女は彼と回りながらも、「自分を偽ってまで一緒にいること」に違和感を募らせます。

そのとき、偶然匡とバド部の仲間と合流。匡は菖蒲にそっと「気を遣わなくていいんじゃない」と声をかけ、自分に正直でいることを促します

匡(とバド部)と菖蒲・高砂清水寺に向かい、そこで大喜と雛にも合流。皆で清水寺を観光しているとともに、高砂が菖蒲を好きになったきっかけと彼の真剣さと不器用さが描かれます。

締めくくりは、匡が撮った菖蒲の写真を見ながら、菖蒲を誘ったり、率先して皆の写真をとることは「自分のため」と思うところで終わります。 

【今回の見どころ】

① 匡の優しさが沁みる…!

菖蒲の様子を察した匡が「気を遣いすぎなくていい」と声をかけるシーンは、彼らしさ満点の神対応
直接的に干渉するわけではないけれど、そっと支えるその姿勢に胸キュンです。

② 菖蒲の“素直な決断”が胸を打つ

高砂に対して、「大事にしたい」と思う反面、“合わせる自分”に違和感を抱き始めた菖蒲
「私のままでいられる相手がいい」と願う彼女の姿に、青春のもどかしさと強さがにじみ出ていました。

③ 菖蒲と高砂と匡の三角関係に進展

純粋で真面目な高砂と、迷いが晴れつつある菖蒲。そこに匡が加わり、今後この三人がメインで修学旅行のストーリーが進む予感
どう着地していくのか、今後に注目が集まります。

【感想・まとめ】

202話は、「誰かのために我慢する」恋ではなく、「自分のままでいられる」恋の価値に気づいていく青春回。

菖蒲が自分の気持ちを見つめ直し、それにそっと寄り添う匡の姿が非常に印象的でした。
恋愛における“居心地の良さ”って、こういうことかもしれませんね。

来週も楽しみです!

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