残り3話で最終回を迎えるサッカー漫画の金字塔『アオアシ』から待望のスピンオフが誕生!
その名も『アオアシ ブラザーフット』。
本編では描かれなかった兄・瞬(しゅん)の"家族"と"夢"に向き合う物語が静かに、でも熱く展開されています。
今回はその魅力をたっぷりと紹介していきます!
【作品情報】
【魅力的なポイント】
■ 兄・瞬の視点から描かれる"もう一つのアオアシ"
兄の瞬は弟・葦人とは違い、幼い頃はセンスあふれるサッカー選手。
しかし、幼い頃は体が弱く、母子家庭で裕福ではなかったため、家族を優先してサッカーを辞めていました。
だけど弟のユースでの活躍を目にし、再度サッカー選手への道を歩みはじめるその姿は心を打たれます。
本編では描かれなかった家庭での出来事や家族の支えも丁寧に描かれていて、本編ファンにはたまらない視点転換です。
■ 夢と現実のリアルな葛藤
本編とは違い、サッカーの才能に恵まれていて、サッカーが好きだけど、一度諦めてしまった背景や、進路・進学、家計への負担等に悩む”大人と子供の狭間にいる高校生”の"夢を目指していいのか"を問い続ける。
ただサッカーをするだけではなく、青春ものとして、等身大の中高生が共感できるリアルな描写が魅力です。
■ "兄弟"という距離感の妙
弟・葦人は夢を叶えようとする一方、兄・瞬はどこか取り残された感覚を持っている。
近いようで遠い、でもたしかに繋がっている兄弟の関係性がとても繊細に描かれていて、読んでいて胸が締めつけられます。
■ 作画の表情力が高い!
表情描写が非常に繊細で、台詞以上にキャラの心情を伝えてくれる。
特に瞬の小さな心境の変化や、(ネタバレになりますが)クラブチームに合格した際に見せた笑顔は本編にはない表情でギャップがありぐっときます。
■ 『アオアシ』本編ファンにも新規読者にも優しい構成
本編を知らなくても十分に楽しめる構成ですが、本編を読んでいるとより深くキャラクターの背景が染みてくる。
スピンオフとして理想的なバランスを実現しています。
【どんな人におすすめ?】
- 『アオアシ』本編が好きだった人
- 兄弟・家族ものに弱い人
- 夢と現実の間で悩む青春物語を読みたい人
- スポーツ×人間ドラマを重視する人
【まとめ】
『アオアシ ブラザーフット』は、ただのスピンオフではありません。「兄弟の距離」や「夢との向き合い方」といった普遍的テーマを、サッカーというフィルターを通して描いた新たな青春ドラマです。
現在1巻のみ発売しており、休載中ではありますが、アオアシ終了次第再開が望まれる本作、ぜひ今のうちにチェックしておきましょう!
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